男保連の歴史

 

資料「 男性保育者年表 」(1960年代~2021年)

1977年以前、男性は保母資格の認定を受けることができなかっため、無資格か幼稚園教諭の資格を有する者が、「用務員」「調理員」等の名称で保育にあたっていました。

1973(昭和48)年、第5回全国保育団体合同研究集会の場において、男性保育者が交流できる場として「全国男性保育者連絡会準備会」が結成されました。

翌年1974(昭和49)年、第6回全国保育団体合同研究集会の場において、31名の参加によって「全国男性保育者連絡会」が正式に発足しました。

1977(昭和52)年、児童福祉法施行令の改正により、男性の保母資格取得が認められるようになりましたが、「保母に準ずる」ということで資格名称は得ることができませんでした。

その後長らく男保連は職名問題に取り組みまして、1999(平成11)年にようやく男女同一資格である「保育士」となりました。

2003(平成15)年には「保育士」が任用資格から国家資格へと格上げされたことで、保育の専門職としての地位が確立され、現在に至っています。


研究論文【男性保育者の資格獲得運動史 -保育士資格成立までの道のり-】(2022年 新庄洸氏)